ころわん館長日誌 2006年12月

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2006年12月28日 「最近観た映画」

・「八甲田山」(1977) 監督:森谷 司郎

・「世にも奇妙な物語/映画の特別編」(2000) 監督:鈴木 雅之ほか

・「刑務所の中」(2002) 監督:崔 洋一

・「グリーン・デスティニー」(2000) 監督:アン・リー

・「HERO」(2002) 監督:チャン・イーモウ

・「マッハ!」(2003) 監督:プラッチャヤー・ピンゲーオ

・「少林サッカー 」(2001) 監督:チャウ・シンチー

・「ゲーム」(1997) 監督:デヴィッド・フィンチャー

・「スニーカーズ」 (1992) 監督:フィル・アルデン・ロビンソン

・「ミッドナイト・ラン」(1988) 監督:マーティン・ブレスト



2006年12月27日 「モクヒョウ」

昨日の大雨はちょっと凄かったです。今日は一転、風は強いものの、
スカッと晴れました。ぽかぽか、暖かい日差しを浴びながら、緑茶を
飲んでいると、再び!サッカーボールを蹴りたい衝動にかられました。

今日は、自転車の前かごにボールを乗せて少し遠いグラウンドへ。
土がドボドボかと思いきや、意外にさらっと乾いていました。

この前の運動場と違うのは、サッカーゴールがないこと。

ドリブル、ドリブル、ドリブル・・。あれ?何か違う。この前と何か違う。
首をかしげながら再びドリブル。やっぱり、違う。

結局、息が切れる前につまらなくなって、飽きて、ベンチに座って、
何が違うのかを考えた。

はっ! ゴールだ! ゴールがないから面白くないんだ!


すぐに自転車に戻り、家に帰って、今この文章を書いています。

ゴール(目標)があるから、それに向かって走っても苦にならないし、
息も続く。一番大切なことは、自分にゴールを持つことだったんだ。





2006年12月25日 「運動場」

今日、用事があって、少し遠出した。
バスに乗って電車に乗って地下鉄に乗って、歩いて、用事を済ませて、
また地下鉄に乗って・・。
朝が早かったこともあり、帰りは電車の中で知らない間に眠っていた。

家に帰ってきたら、何故だか急にボールが蹴りたくなり、空気の少し抜けた
サッカーボールを持って、近くの運動場に行った。

夕方の広い広い運動場。赤く染まった空には飛行機雲。
向こうの方では、チビッ子達が元気にキャッチボールをしている。

持っていたボールを、ポーンと地面に放った。

ザザっと蹴りだしたその瞬間、まるで、やわらかいジュウタンの上を走って
いるかのようなフシギな感覚を足に感じた。

一日中アスファルトやコンクリートの上を歩き回ったせいだろうか。
とてもいい感じだ。その場でジャンプしたり、何度も足踏みしてみる。


ドリブル、ドリブル、シュート! 外れる。走って取りに行って、またドリブル。
すぐに息が切れてくるが、なぜかボールを蹴っている間は走り続けること
ができた。

アスファルトの上でジョギングしているときはこんなに息が続かないのに、
どうして土の上ではボールを蹴り続けることができるのだろう・・。

やわらかい土の上だから? それとも、ボールという、すぐ目の前の目標が
あるから? あるいは、緩急をつけることで無意識のうちに体力を上手に
配分しているから? ボールの空気が少し抜けているから?

きっと、多分、それら全てがいい感じで作用し、ボールを蹴り続けることが
できるのだろう。

そうだ!これは仕事や人生に置き換えることもできる、ちょっとした発見かも
しれない! そんなことを考えながら夢中でボールを蹴っていて、ふと気が
付くと、すっかり日は落ち、運動場の真中に一人ポツンと立っていた。



2006年12月20日 「モノ」

テレビが壊れた。

電源をつけてしばらくは普通に見ることができるのだが、そのうち
に画面がザーザーになってしまい、バンッ!!とテレビ上面を叩く
と、元に戻る。

以前も、画面がピンク色になることがあって、でももう買ってから
10年以上になるし、こんな大きなものを運ぶのも面倒だし、この
際、捨てようかと迷っていて、でもと思い、近所の電気店に持って
行き見てもらった。

5千円。それが修理にかかった費用である。ピンク色になる症状
は完璧に治っていた。捨てようと思ったモノが再び使えるように
なったのだ。

それから2年。今度は画面がザーザーだ。
今度こそもうだめかと思ったが、思い出のつまった大切なモノだ。
駄目で元々、見てもらった。

朝、電気店に持っていき、夕方に電話がかかってきた。
「治りましたので、取りにお越しください。今回も5千円でいいですよ」

さっそく取りに行き、家に帰ってセッティング。
バッチリ、治っていた。

その電気店は、もう70歳は越えているであろう店主が、修理や委託
品などを売ったりして、細々と営業している。入り口にはいつも年配
の猫がテレビの上で昼寝をしていて、ちょっとしたトレードマークだ。


今、世の中は、ちょっと調子が悪くなったら、捨てる。
使えても、捨てる。それが当たり前という感じさえする。

経済社会の中で、それは、ある意味で仕方の無いことなのかもしれ
ないが、全ての資源には限りがある。
自分達の生きている間はいいが、生まれてくる人類の子孫たちには
もしかしたら何も、残らないかもしれない。

リサイクルや、資源の再利用など、来年はそういったことにも目を向
けていけたらいいな、と思う。



2006年12月13日 「ゆっくりと」

今年も、あと2週間と少し。年末年始の長期休暇を前に、やらなくてはならない
仕事のため、帰りが遅くなったり、休日を返上したりする方も多いと思います。

人間、忙しくなってくると、歩くのが速くなったり、早口になったり、車のアクセル
をいつもより踏み込んだり、ご飯をあまり噛まずに食べたりと、仕事やそれ以外
の行動が、いつもより早く(速く)なります。

ちなみに忙しいは、心を無くすと書きます。

心を無くすというくらいですから、ちょっとしたことで怒ったり、怒鳴ったり、喧嘩
になったりすることが多くなるので、人間にとって”忙しいこと”はあまりよくない
状況なのかもしれません。(漢字って、よくできていますね。)


さて、前置きが長くなりましたが、そんな忙しい時期、みなさんにおすすめした
いことがあります。

それは、「ゆっくりと100数える」です。

い〜ち、に〜い、さ〜〜ん・・・とこんな感じで。

人によって、数える速さは違うと思いますが、館長の場合、ゆっくりと数えて
100数え終わるまで、約5分。(ストップウオッチで計測)

目を閉じて数えても良いですし、何か作業をしながら数えても良いでしょう。

ゆっくりと数えることによって、呼吸が整ってくるのでしょうか、数え終えた後は
少しリラックスした気分になります。

館長は、この「100数える」をよくコーヒーを入れるときに使います。リラックス
した後に飲む一杯は格別です。


年末、特に車をよく運転される方は、ゆっくり100を数えて、心を落ち着かせて
急がず、無理の無い、安全運転を心がけてくださいね。



2006年12月7日 「クリスマスおすすめDVD」

もうすぐ楽しいクリスマス!
チキンにケーキ、そしてプレゼント。

落ち着いたクラシカルな音楽、店のショーウィンドーに飾られた
イルミネーション。子どもも大人もみんなウキウキ、ワクワク。

何より楽しいのは、家族や友人、恋人と一緒に過ごす時間。

今日はそんなクリスマスをより素敵に演出するアイテムをご紹介。


トムとジェリー DVDアカデミーコレクション

誰もが知っている、あの猫とネズミのドタバタコメディーアニメ。

1940年から50年代に劇場用短編作品として製作され、米国アカ
デミー賞短編アニメーション部門の受賞作とノミネート作ばかりを
収録した傑作集です。

中でも、「トムとジェリーのクリスマスイブ」という作品は、この
時期にピッタリ。雰囲気をより一層、盛り上げてくれます。

値段も手ごろ。プレゼントによし、子どもたちにも喜ばれること
間違いなしです。

(イラストと本文は一切関係ありません)←いや、それにしても・・・


【余談】
製作年は1940年代。日本は戦中・戦後で、国民のほとんどが
つらく厳しい生活を強いられていた中、海の向こうでは、こんな
にも暖かく楽しいコメディーを人々が見ていたかと思うと、敗戦
という結果は、ある意味当然だったのかなと思ったりもします。


【追記】
2006年12月18日、「トムとジェリー」の生みの親である米アニメ
映画作家のジョゼフ・バーベラさんが、お亡くなりになりました。
(享年95歳)謹んでご冥福をお祈りいたします。



2006年12月3日 「フシギな模様」

午後のコーヒーショップ。

普段はブラックだが、今日はなんとなく、フレッシュを入れたくなり、そして
これもまたなんとなくコーヒーカップより10センチ位上から少しずつ、そっと
注いでみた。

うわっ! オドロイタ!!

白いフレッシュは小さい渦をいくつか作り、突然、煙のように浮き上がったり、
沈んだり、全く予測もつかないフシギな模様を描き出した。

それは夜空に浮かぶ白い花火のようであり、とても美しく、見とれた。


アートはいつも、身近にある。

   



2006年12月1日 「いい土」

秋、落ちてくる葉っぱを拾い集めては、一箇所に固めておく。
最初は少ない葉も、何度もそれを繰り返すと、ちょっとした山になる。
やがてその葉は風雨にさらされ、時間をかけて土に返っていく。

山になった葉は跡形も無くなり、その栄養を吸収した土は「いい土」となる。

きっと人生も、それと同じなんだ、と独り言を言ってみる。

その人が体験したこと、学んだこと、見たこと、聞いたこと。
それらは少しずつ積み重なり、大きな山となって、気が付くとそれはその人
の養分となり、その人を「いい土」にする。

大切なのは、少しでもいいから、積み重ねること、無理をしないこと。


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