ころわん館長日誌 2007年5月

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2007年5月29日 「最近観た映画」

・「どん底」(1957) 監督:黒澤 明

・「天国と地獄」(1963) 監督:黒澤 明

・「赤ひげ」(1965) 監督:黒澤 明

・「お葬式」(1984) 監督:伊丹 十三

・「タンポポ」(1985) 監督:伊丹 十三

・「あげまん」(1990) 監督:伊丹 十三

・「トムとジェリー Vol.10」

・「おもひでぽろぽろ」(1991) 監督:高畑 勲

・「キッズ・リターン」(1996) 監督:北野 武

・「幸せの黄色いハンカチ」(1977) 監督:山田 洋二



2007年5月28日 「スナオ」

人は、大人になると、素直じゃなくなる、なくなってくる。

ありがとう、ごめんなさい、よく似合うね、かっこいいね、美味いねこれ、
いいよこれ、上手にできたね、きれいだね、大変だったでしょ、遅くまで
大変だね、あまり無理しないでね、これからもずっと一緒にいようね・・。

ちょっとした、でもそのときに強く心に思ったことを直接、口や手紙で
相手に伝えることができる人は、素直な人なんだ。

中学生時代。ほんとはそう思っていても、なんだかテレクサクテ、逆の
ことを言ったりするけど、心は素直の状態。

でも高校になると進学や就職が目の前に迫り、一気にオトナの価値観
が自分に入り込んできて、ココロも素直じゃなくなってくる。

社会に出て働くようになると、毎日が単調で、同じことの繰り返しになり、

他人と自分を色々な尺度で比べるようになる。

あの人の給料はいくらだ、休みはどれだけだ、ボーナスはどうだ、こうだ・・。


そんな日々を過ごしていくうちに、その時強く思ったことが口にだして言え
なくなり、色々な”責任”を背負うようになると、思うことも難しくなってくる。

いや、もちろん、素直なココロを持った大人も(多分)大勢いる、ハズ。

でもそうじゃないオトナも、大勢いる。


じゃあ、どうやったら”あのときの”素直な気持ちになれるんだろう?

何事にもっていうか、それには、ちょっとした訓練が必要になる。

道端の花を見る。見るように心がける。色はどうだろう、ハッとする色なのか
キュッとした色なのか。月を見る。見るように心がける。ウサギはいないか、
カタチはどうだ。

とにかく、周りの自然を、自分の目で見るように心がけ、次にそれを見たこと
で自分がどう思ったのかを、自分に言い聞かせる。
「うん、このちょうど薄暗くなってきたときのこの花の色、浮かび上がったこの
感じ、最高」とか。

できれば自然がいいのだけれど、絵でもいいし、映画でもいいし、音楽でも
いいだろう。ただなんとなく見て過ごすのではなく、思い、自分の感想を持つ。

他人や、批評家や、雑誌の記事やテレビやラジオで”誰か”が言ったのでは
ない、自分だけの感想。

そんなことを繰り返しやっていると、不思議なことに、その時思ったことが、
すっと自然に口から出てくるようになる、はず。




2007年5月21日 「Fujiya & Miyagi」

音楽と映像は非常に相性が良い。ていうか最強に良い。

−と思い知らされたミュージッククリップがこちらで紹介されている。
(別サイトへジャンプします)

アーティスト名は「Fujiya&Miyagi」。


Fujiya Miyagi♪ Fujiya Miyagi♪ ・・・・んん〜耳から離れん(汗


JaguarのCMは繰り返し30回くらい見ました。スゲーカッチョイイ!



2007年5月11日 「ジンセイッテ」

人-。

電車に乗れば、人。昼時のコンビニに行けば、人、人、人。


人が100人いたら、100通りの人生があり、日々同時進行で奇跡的にそれぞれ
の生活が上手に、(時には下手に)まわっている、ハズ。


朝、コンビニに立ち寄って軽く雑誌を立ち読みしつつそのまま真っ直ぐ冷たい缶
珈琲を手にしてパンコーナーへ。ん〜たまにはアップルパイもいいかななんて
思いながら、やっぱりと思い直し、あんぱんを手にしてレジの前に行けば、人が
2人位いてなんとなく落ち着かなくてあまり買うつもりのないガムを手に取ったり。

電車に乗って通勤している人は、何時何分の電車に乗って、よほどのことがない
限り、 定刻どおり会社につく。いつもの道、いつもの風景。
「ザイマス〜」なんてテキトーに挨拶をして時計を見ると始業の10分くらい前で
あり、PCの前に座ってメールのチェックをしつつ、ヤフーのニュースに目を通し、
さっき買った缶コーヒーをグビッ!ではなく、チビッ!と飲む。


旅先では、でっかいサメや、着ぐるみと一緒に記念撮影をし、旅行雑誌を片手に
すでにそこに写真入りで紹介されているのにもかかわらず、建物の前で同じよう
な写真を撮り、コースをなぞるようにして巡り歩き、「おすすめ!」と紹介されてい
るスィーツを食べて「んん〜!」と感動したり。

同じテレビ番組を見たり、レンタルショップで新作映画を手にして安心したり。

※サメの前にて

たーくさん人がいるけど、やっていること、考えていることは、実はみんなそんな
に違わないんじゃないかなぁ。


じゃあ、人の人生って何がどう違って何で違いをつけるのだろう、と考えてみる。

僕が思うにそれは、その瞬間、瞬間にだれと一緒にいるか、恋人や家族で
あったり、会社の同僚であったり、ペットであったり、とにかく、誰か他の人が
かかわりあうことによって、普段なんでもないことが、楽しい思い出になり、
記憶に残る。

他人から見れば、そんな記憶、みんなとおんなじじゃん、と思えても、その人
からしてみれば、その記憶は、その人だけの、大切なものとなる。

この記憶、思い出、体験や感動の積み重ねが、その人の歩いてきた道となり
他の人とは違う”人生”を形作るんじゃないかな。


そうやって考えると、やっぱり人は、ヒトリでは生きていけないし、感動を共有
できる相手がいない人生というのは、やっぱりその、モノクロームであります。



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