ころわん館長日誌 2008年1月・2月・3月

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2008年3月22日 「レミーのおいしいレストラン」

DVD、今、観終わりました。
オープニングからエンディングまで、 楽しく、しあわせな
気分で観ることができました。

終盤、評論家イーゴの台詞に、涙が止まりませんでした。

自分が生きているうちに、こんなに素晴らしい作品を観る
ことができるなんて!


「誰にでも料理はできる」を「誰にでも作品を生み出せる」
に置き換えれば、クリエーターにとって、アーティストに
とって、 きっと励みになることでしょう。

ほんとうによかった。ありがとう、ごちそうさまでした。


※日本語吹き替え版がオススメです!



2008年3月16日 「ハナ」

今から一年位前。

ドコカのイベントで使った生花を、花屋さんが処分していた。

思わず、「その花たち捨てるんですか?もったいないというか、かわいそう
というか、よければ少し分けてもらえませんか?」と聞いた。

(考えてみれば、ズウズウシイ話だ)

でも、その店員さんは、忙しいにもかかわらず、「どうぞ」と言って簡単な包装
と、リボンまで付けて、笑顔で手渡してくれた。

帰りの電車の中で、じっと、その花を見つめていたんだけれども、 なんだか
だんだんと元気が出てきて、気分も晴れ晴れとしてきた。

そして確信した。花は、その人に、生きるチカラを与えてくれる、 だから、
お見舞いには花を持っていくんだ! と。

仕事で疲れたら、花に触れてみよう。病に臥せている人がいたら花を
届けてみよう。花には不思議な何かが宿っている。





2008年2月16日 「ソウゾウ」

時代は動画(編集)だ。

高画質の映像を、比較的安価なコンピュータでもビシバシ編集できるようになった。

クリエーターも「イラストレーター」、「フォトショップ」はもちろん、「アフターエフェクト」
や「プレミア」などを駆使し、自分の世界観をより豊かに表現できるようになった。

なんという恵まれた時代!


「Perfume」という女性ユニットが歌う、「Electro World/エレクトロ・ワールド」のプロモー
ションビデオ(PV)を観た。
最初の30秒から40秒の映像は、ブルルと鳥肌がたった。

すごい。

歌う人、振り付けする人、撮る人、編集する人ほかタクサンの人の才能と情熱が見事
に融合されている。

そのPVを観ていて、涙が出てきた。ソノ、ツマリ感動したのだ。

創造する。鳥が空を飛べるように、これこそ、ニンゲンが誇れる能力なんだと思う。


映画監督 市川 崑が昨2月13日に亡くなった。(享年92歳)
自分は「太平洋ひとりぼっち」、「女王蜂」、「獄門島」、「犬神家の一族」、 「どら平太」、
「八墓村」など、監督の作品のごくほんの一部しか観ていませんが、監督の演出に
はいつも日本刀のように(うまく表現できませんが) ”ハッと”させられます。

アニメ映画「銀河鉄道999」(1979)では、監修もされていて、なるほど、監督の意思が
伝わってきます。

多くのクリエーターに”何か”を残し伝えた名匠。
その遺伝子は、確実に未来に受け継がれていくと思います。
こころより、ご冥福をお祈りいたします。



2008年2月11日 「Time waits for no one.」

今日、車を運転していて、ある道を通った。

それは、自分にとって忘れられない道。

今から25年くらい前-。
小学校3年生だったと思う。僕は友人O君と自転車でその道を走っていた。

僕が先頭を走り、後ろを向いて、O君の方をみていたと思う。
するとO君が「ころわん危ないー!!」と大声で叫んだ。

無意識のうちに自転車のブレーキを引いていた。

グガシャッ!!

ものすごい風圧を感じて、前を見ると、自転車の前カゴがなくなっていた。

「バカヤロー!」 10メートル先では大型ダンプが止まっていて、ドアを開けて
こちらに向かってそう叫んでいた-。


今、僕は生きている。でももし、あの時O君が声を掛けてくれなかったら・・。


夕方、その道の帰りに
レンタルショップである作品をかりた。

アニメ映画「時をかける少女」(2006年公開 角川ヘラルド映画)である。
(※脚本、世界観、音楽、声優など、完成度は三重まるです。オススメ!!)


見終わった後、今日通った道のことを、思い出していた。
もしかしたら、自分はタイムリープをしたのではないか。
そんな馬鹿なと思いつつ、でも、今、この一瞬を自分のココロを信じて、色々な
ことを考えずに、素直に生きることがタイセツなのかも。

そして僕は思うのだ。

好きな人がいたら、勇気を出して、笑顔で自分のキモチを伝えてみよう。
自分のやりたいことがあったら、毎日、少しずつでもいいから一歩一歩進めて
みよう。
もうこの”今”は戻ってこない。この一瞬を大切に生きよう。

過去ではない、明日でもない、今なのだ。



2008年2月10日 「ヒバチ」

昨日は、自分が住む地方には珍しく、雪が降り、積もった。

高速道路は通行止め、一般道路は大渋滞。
家の前の道路では、雪に慣れていないドライバーが恐る恐る運転していた。

雪うさぎ?

さて。

我が家の暖房は、火鉢である。

先週、倉庫を掃除していた際、見つけた。
近くに炭も置いてあり、早速、つけてみた。

実にあたたかいのだ


あたたかい。炭の遠赤外線効果? もあり、手はもちろん、顔もぽかぽかと
してくる。

雪が降った昨日は、その火鉢に網を乗せ、モチを焼いた。
砂糖醤油につけ、ノリを巻いていただく。実にうまい。

ためしにパンも焼いてみた。これがまた、うまい。
注意していないと、あっという間にコゲてしまうので、気が抜けない。

火鉢があるといっても、温度計は9度を指している。
外出するときと同じ格好をしていて丁度いいくらい。

だから、みんな火鉢の周りに集まってくる。

犬もまた、しかりである。

火鉢を囲んで



2008年2月2日 「シゼン」

先日、歩いていてふと足元にマツボックリが落ちているのに気がついた。

見渡すと、あちこちに落ちている。
そのうちの一つを手にとって、ジッと見てみる。なかなかいいカタチだ。

筆の先というか、形のいいイチゴみたい。

そっとポケットに入れて、車に乗り、ダッシュボードの中にそれを入れた。

翌日、車に乗って、おどろいた。先のとがっていたマツボックリが、見事に
開いていたのだ。

マツボックリ

ただ落ちている物体、くらいの認識しかなかったこのマツボックリが、まるで
生き物のように形を変えたことに、非常にオドロイタ。

暖かい車の中に置かれた”彼”は、「春かな?」と勘違いして形を変えたの
だろう。軽くて、乾いていて、生命の気配すらないのに、実は
子孫を残すため
のプログラムが組み込まれていて、それが作動したのだ。

すごい!

数日後、今度は、ハチの巣を見つけた。
誰も住んでいない様子だったので、さっそく、家に持ち帰った。

ハチの巣

鼻を近づける。松のような、品のあるにおいがする。

一体、この巣の作り方をだれが教えたんだろう。

すごい! すごい!

鳥! どうして空を飛べるんだろう!
魚! どうして水の中で泳ぐことができるんだろう!
クモ! どうして図面もないのに、巣を作ることができるんだろう!

シゼンはスゴイ!

彼らは数え切れないくらいの長い年月をかけて、絶滅しないように色を替え、
形を変え、環境に順応し、生き延びてきた。

そして今現在も、彼らは”進化”し続けている。

ニンゲンはどうだ。

寒い、暖房をつける。暑い、クーラーをつける。
歩くのめんどくさい、近所のコンビニに車で乗り付ける。

環境に順応せず、自然の法則に逆らい、環境を破壊しまくっている。
そういった生き方は、ニンゲンを”進化”ではなく、”退化”させているのだと思う。

進化し続けなければ地球上では生きていけない。
退化すれば絶滅するまでだ。


※2008年2月24日追記 マツボックリが閉じたり開いたりするのは、温度では
なく、湿度が大きく関係しているそうです。車の中は乾燥している!?



2008年1月27日 「落ち葉がおしえてくれたこと」

仕事をがんばることはいいことだ。
皆、仕事に対する(自分なりの)ルールを決めたり、スタイルを持って仕事
に臨んでいる。

しかし、がんばりすぎて、体調を壊したり、精神的にまいってしまう人もいる。

自分も、目の前の仕事を、今、すぐに、片付けてしまおうとする所があって、
しまいには「キャー!」という状態になることもシバシバだ。


先日、庭に落ち葉がたまっているのに気がつき、ほうきを持ち出し、掃除を
始めた。
いつの間にか、一生懸命というよりムキになってホーキをはいている自分に
気がつき、ハッと我に返った。

手を休める。しばらく座っていると、ピューと風が吹き、何枚かの葉っぱが、
ヒラヒラと目の前に落ちてきた。

仕事も同じだ。ムキになってやっても、しばらくすれば、またたまってくる。
それならば、要領よく、適当にこなしていくほうが、体力的にも精神的にも
体に負担をかけずにすむかもしれない。

「無理しなくていいよ」と落ち葉が教えてくれたような気がした。



2008年1月15日 「クド」

一週間に2度ほど、庭にある簡易型のクド(かまど)でご飯を炊く。

お釜にお米を入れ水でとぎ、フタをする。
次に新聞紙や紙に火をつけ、細く割った木を入れる。
と、ここまでは簡単だ。

しかし、慣れないうちは、すぐに火が消えてしまうので、初心者の人
はここが一番難しいと感じるだろう。

人生も同じだ。なんとかして火を付けようと色々なことを試すが、
なかなか思うように火がつかない。

四苦八苦するうちに、火力のメインとなる大きい木に火がつくと、
あんなに苦労してつけた小さな火が、ゴウゴウと音をたてて、燃え
さかる。

仕事でいうと自分に経験と知識がつき、よし、これならやっていける
と自信とパワーでみなぎっている状態だろう。

そうするうちに、お釜とフタの間からはプシュー!ブクブク!!と
泡を伴った蒸気が噴き出し始める。



ここで注意しなければならないのは、あまり火力の強い状態にして
おくと、お釜の底でご飯が焦げ付いてしまう。
※時にこの「おこげ」が美味かったりするのだが

火力を落とすために火のついた木を外に出すことも必要である。

そう、ひと時も気が抜けないのだ。

ブクブクという音からプチパチという音に変化し、音がしなくなったら、
そこから約20分くらい蒸らす。

まだまだじっくり、あわててはいけない。

自分はまだその域まで達していないので、想像してみるだけだが、
人生においても、この最後の「蒸らし」の期間は重要だと思う。

フタを開ける。上手に炊けていると、「かにの穴」と呼ばれる小さな穴
を見つけることができる、つまりお米が立っている状態だ。

ボタンをピッと押せば、炊きたてのご飯が炊ける、そんな生活は一見
便利だが、それは、人から”野生”を奪うということでもある。

火の怖さ、ありがたさを感じつつ、やっとの思いでようやく茶碗によそ
われたご飯に思わず声が出る。

「いただきます!」と。

昔の人は言った-
「三度炊く 飯さえこはし やはらかし 思うがままにならぬ世の中」



2008年1月12日 「自戒」

それでいいのか。

力を振り絞って狩り
に出ろ。

今できることは何だ。

常に自分に問いかけるのだ。



2008年1月6日 「本日の句」

「犬 日向ぼっこする メダカ 日向ぼっこする 自分 日向ぼっこする」

我が家の愛犬 『よもぎ♀』

メダカの家族



2008年1月4日 「アノコロニ」

「バブルへGO!! タイムマシンはドラム式」(2007) をDVDで観た。
昨年9月に一度観たが、ふとなんとなくまた観たくなったのだ。

映画の内容は置いておくとして-。

よく、「あの頃に戻りたい」とか「戻れるなら高校時代に行きたい」
と言う人がいるが、自分はそういう風には、思わない。

今まで、苦しく、つらい時間を過ごすことのほうが多かったと思う
が、それでも、もし過去に戻ることができたとして、そこで何かを
して、今の自分が変わってしまうのなら、絶対にそれはイヤだ。


話はそれるが、もし、お母さんのお母さんのお母さんが、正月に
お雑煮を作ろうとしていて、やっぱりお汁粉にしよう! とメニュー
を変更していたら、多分いや絶対自分はこの世にいない。

お父さんのお父さんのお父さんのお父さんがどこかを旅行をして
いて、通りかかった茶店で飲むはずのお茶を飲まなかったら、
自分はこの世にいないのだ。

なんという偶然!


はるか大昔からの壮大な『アミダクジ』をたどってきた結果が今の
自分である。

そんなことを考えていると、まてよ、この信号を右折せずに、左折
すると子孫にどんな影響が出るのだろうなどと、訳のわからない
心配をしなくてはならなくなるので、やっぱり、このまま、風の吹く
ままに生きたほうが楽、というわけである。

と子孫の心配をする前に彼女を見つけなさい!と自分に鋭く
突っ込みを入れてみる館長なのでした。



2008年1月2日 「本日の句」

「朝起きて 布団を起こす キャベツロールみたい」



2008年1月1日 「あけましておめでとうございます」



元旦!
であります。
昨夜は紅白歌合戦を最後まで観ることができず気がつけば朝。

おせち料理らしきものを食し、お風呂にゆっくりと入って出てくる
と同時に再び睡魔が襲ってきまして、再び布団の中に。

ハッと再び気がつけば外は真っ暗でありまして。

マイガー・・ モウデハツにもいってないよう。

気を取り直そうと(?)自分宛に届いた年賀状を見る。
大切な友人、知人からの年賀状。うれしい。

家族一緒で撮った写真、子どもさんの素敵な笑顔が写った写真。

そうなんだよな、今自分は34歳であり、世間一般的なモノサシ
で計れば、奥さんがいたり、子どもさんがいても全然不思議じゃ
ないんだよなあ。

今まではほら、いやあまだ自分は独身で十分ですよ、なーんて
ワケワカランことをほざいておりましたが、やっぱりね必要ですよ。

黒澤 明の映画「どん底」での左ト全の台詞を思い出す。
「こういう男にゃ つっかい棒がいるんだよ」



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